アビームコンサルティングは、日本発祥の総合コンサルティングファームであり、業界、サービス、グローバルの3つの総合力を備えた企業として知られています。アビームコンサルティングの特徴としては、「Real Partner」という言葉が挙げられます。これは、クライアント企業との強い信頼関係を築くことで、ビジネスの成果を最大化するというコンサルティングのアプローチを表しています。
歴史
アビームコンサルティングのルーツは、1981年に等松・青木監査法人(現在は有限責任監査法人トーマツ)のマネジメントサービス部門より独立し、等松・トウシュロスコンサルティングとして設立されたことに始まります。その後、トウシュロスインターナショナル(現在のデロイト トウシュ トーマツ)に参加し、デロイト・ハスキンズ・セルズコンサルティングと合併、SAP専門コンサルティング子会社ICSトーマツを設立し、さらにトーマツコンサルティング大阪を吸収合併するなどの経緯を経て、戦略、BPR、ITを含むフルサービスを提供可能なコンサルティングファームとして成長しました。
1997年には、デロイト トウシュ トーマツのコンサルティング部門であるデロイトコンサルティングに参加し、デロイトアウトソーシング株式会社を設立しました。その後、ブラザー工業の情報システム子会社を買収し、デロイトシステムズ中部株式会社(現在のアビームシステムズ)を設立し、伊藤忠商事・あおぞら銀行と共同でイデアキャピタル株式会社を設立し、住商情報システムとの合弁会社である株式会社エスシーエスデロイトテクノロジーを設立しました。
2003年には、エンロン事件を発端とした監査法人との関係性を整理するために、再度日本主導での独立を模索し、監査法人トーマツとの資本関係を解消し、デロイト トウシュ トーマツからも脱退し、台湾オフィスと共同で独立したコンサルティングファームを形成しました。そして、2004年11月にはNECと業務提携し、NECグループの一企業となりました。同時に、自動車業界に特化した住商アビーム自動車総合研究所、M&Aに特化したアビームM&Aコンサルティングを設立しました。
2009年4月には、岩澤俊典氏が代表取締役社長に就任し、企業経営の変革に取り組んでいます。2011年には、かつて独立系グローバルコンサルティングファームのひとつであったベリングポイントの欧州拠点を引き継いだ、欧州を拠点とするコンサルティングファームであるベリングポイント社と提携し、グローバルな展開を図っています。
総合力
アビームコンサルティングは、業界、サービス、グローバルの3つの総合力を備えた総合コンサルティングファームです。
業界力:アビームコンサルティングは、自動車産業、製造業、小売業、流通業、金融業、医療業界など、様々な業界に深い知見を持っています。これは、業界特有の課題に対する解決策を提供するために必要な知識と経験を蓄積してきたからです。
サービス力:アビームコンサルティングは、ビジネス戦略、プロセス改革、ITコンサルティング、マーケティング戦略など、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。特に、ITコンサルティングにおいては、ERPやCRMなどのシステム導入から運用までの一連のサービスを提供しています。
グローバル力:アビームコンサルティングは、日本だけでなく、アジア、北米、欧州など、世界中にネットワークを持っています。グローバルな展開を図ることで、クライアント企業が海外進出を検討する際には、現地のビジネス環境や文化に詳しいコンサルタントが支援することができます。また、グローバルな視野を持ったアプローチでクライアント企業のビジネス戦略を立案することも可能です。
Real Partner
アビームコンサルティングは、「Real Partner」という言葉を掲げ、クライアント企業との信頼関係を重視しています。アビームコンサルティングのコンサルタントは、クライアント企業のビジネスに対する熱意や情熱を共有し、一緒に課題解決に取り組みます。そのため、クライアント企業が直面する課題に対して、適切なアドバイスやサポートを提供することができます。
また、アビームコンサルティングは、クライアント企業とのパートナーシップを長期的なものと考えています。そのため、クライアント企業が直面する課題を解決した後も、クライアント企業が今後直面するであろう課題に対してもサポートを提供することができます。
まとめ
アビームコンサルティングは、業界、サービス、グローバルの3つの総合力を備えた、総合コンサルティングファームです。Real Partnerというアプローチを採用し、クライアント企業との長期的なパートナーシップを築いています。アビームコンサルティングは、今後もクライアント企業のビジネス成長を支援するために、高品質かつ幅広いサービスを提供し続けることが期待されます。
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